AI-Bio融合研究所(ABCI)

仮説と検証計画を先に決めるAI-Bio研究

AI-Bio融合研究所(AI-Bio Convergence Institute、ABCI)は2026年4月に設立したAriBnCの社内研究所です。2021年から医薬品の臨床試験、医療機器の臨床試験、健康機能食品のヒト適用試験(ヒトを対象とする試験)、および韓国・海外の規制対応を行ってきた組織の中で、二つの予測研究——腸内細菌叢プロファイルに基づく菌株組み合わせと、非侵襲ライフログに基づく「肝臓の健康管理指数」——を進めており、関連技術2件を特許出願しています。

  • ABCI設立 2026年4月
  • AI関連特許2件を出願(2025年8月・2026年6月)
  • 産業通商部 産業革新 国家R&D 30か月の協定(2026年6月、当社が実施)

ABCIの役割

AI-Bio融合研究所・2026年4月設立・龍仁本社

ABCIは、バイオ・医療・健康データに機械学習とAIアルゴリズムを適用し、より良い健康のための方法を探る研究所です。教師あり学習(正解の付いたデータから規則を学ぶ方法)、教師なし学習(正解なしにデータの構造を見つける方法)、時系列モデル(時間とともに蓄積する記録から流れを読むモデル)、グラフ・埋め込み(要素間の関係を数値に置き換えて扱う方法)を課題の性質に応じて選び、必要であれば新しいモデル構造を自ら設計します。特徴量エンジニアリング(生データをモデルが読める変数に変える作業)、交差検証(データを分けて交互に試す検証)、キャリブレーション(モデルが示す確率を実際の頻度に合わせること)、説明可能性(モデルがそう判断した理由を人が確認できるようにすること)を、研究の基本手順としています。

現在、複数のAIモデル開発が並行して進んでいます。そのひとつは、産業通商部の国家研究開発事業課題に選定された、生活データから腸内細菌叢プロファイルを推定し、それをもとにプロバイオティクス菌株の組み合わせ候補を絞り込む研究です。もうひとつは、非侵襲のライフログから肝臓の健康に関わる指標を推定する研究です。以下に、二つの研究を順にまとめました。

いずれのプログラムも研究段階にあり、性能と検証の結果は研究終了後、公開可能な範囲でご案内します。

「AI GutOS」— 腸内細菌叢予測プラットフォーム

2026年6月に協定を締結した産業通商部の国家研究開発事業の課題で、現在は研究段階です。

「AI GutOS」— 腸内細菌叢予測プラットフォーム
区分内容
何を研究するのか便検査に依存せず、睡眠・食事・身体活動・排便記録といった生活データから腸内細菌叢の構成変化を予測するモデルです。出力は腸内細菌叢プロファイルの推定値です。
根拠事業産業通商部の2026年産業革新人材成長支援(海外連携)課題。協定期間30か月、2028年12月終了。総事業費は報道によれば約19億ウォンです。
誰が行うのか研究と開発、臨床試験の運営は、いずれも龍仁本社のAI-Bio融合研究所(ABCI)が担います。蔚山科学技術院研究所(当社のUNIST企業附設研究所)は、特定のプロバイオティクスを摂取したときに腸内マイクロバイオーム環境がどう変化するかをシミュレーションするために必要な、基礎的な実験室データを提供します。
関連特許AIによる腸内細菌プロファイル予測および個別化プロバイオティクス(KR 10-2025-0108178、2025年8月出願)。
今後の計画課題終了時点である2028年を目標に商用化を計画しています。サービスの形態と対象市場は、検証結果と各国の規制要件に応じて定めます。

肝臓ウェルネスアプリ — 非侵襲ライフログから「肝臓の健康管理指数」へ

問いは次のとおりです。採血や画像検査を行わず、日常で集まるデータだけで肝臓の健康に関連する指標をどこまで安定して推定できるか。そして、その結果を利用者が日常で実行できる生活習慣の情報に変えられるか。

2026年6月にシステムの開発を完了し、現在は韓国・日本・東南アジアを対象地域として、AndroidおよびiOSアプリを準備しています。関連技術は2026年6月に特許出願しました(KR 10-2026-0099786、共同出願)。

  • 入力 — 非侵襲のライフログ。収集項目と機器連携の範囲は未確定です。
  • モデリング課題 — 時系列のライフログから肝臓の健康に関連する指標を推定し、指標の変化に対応する生活習慣の情報をルールとして結び付けます。
  • 成果物 — 「肝臓の健康管理指数(Liver Wellness Index)」と、その指数に寄与した項目。
  • 検証 — 開発段階では交差検証と事前に定めた性能指標で評価し、学習に用いていない別集団で再現されるかを確認しました。開発後も、独立に収集した追加データで再検証し、モデルを更新しています。
  • 適用範囲 — 生活習慣の管理を支援するウェルネス情報サービスであり、医療機器ではありません。

肝臓ウェルネスアプリ — デモ画面

生活記録を入力すると、システムが何を分析し、どのような結果を示すのか。入力の3段階と結果の2段階を順に再生します。段階を選んで直接ご覧いただくこともできます。

デモ・開発中ABCIパイロット版・PCウェブ・2026年9月録画

開発中のデモ画面であり、実際のリリース画面とは異なる場合があります。画面上の値はデモ用の入力です。

AIとデータの取り扱い原則

研究契約書と審査文書にそのまま反映する四つの基準です。

データの最小化

目的に必要な項目のみを収集します

各プログラムは、研究上の問いに必要な変数のみを収集範囲として定義し、その一覧を研究計画書に固定します。

識別情報の分離

解析段階では識別情報を分離して取り扱います

解析用データは識別情報と分離して取り扱い、アクセス権限と保管期間を課題ごとに定めます。臨床課題で用いるEDCの運用手順(権限付与と変更履歴の管理)を研究課題にも準用し、具体的な手順は課題の契約書および審査文書に従います。

性能と限界の開示

モデルの適用範囲も併せて記載します

性能は、開始前に生物統計担当が指定した指標のみで報告し、適用範囲外のデータについては結果を提示しません。学習データが代表していない集団は、報告書と利用者向けの説明の双方に明記します。

表現のレビュー

利用者に届く文言は人が確認します

利用者に届く文言は、韓国食品医薬品安全処(MFDS)および海外(米国FDA、カナダ保健省、EU)の規制対応を担当する人員が確認し、疾患名や治療を示唆する表現、他の事業者が認定を受けた機能性表示の文言が入らないよう管理します。モデルが文章を生成する箇所にも、同じレビュー規則と禁止表現リストを適用します。

研究・開発協力を始める手順

大学・病院の研究責任者(PI)、企業の研究ご担当者、そしてAIモデルの開発をご依頼になるお客様からのご提案を承っています。検討は龍仁本社のABCI担当者が行います。最初のご連絡は、下記の「AIに関するお問い合わせ」フォームからお願いいたします。

  1. 01

    事前協議

    • 研究テーマと大まかな範囲のみをやり取りします。未公開資料や個人識別情報は、この段階では送付しないでください。
    • 2~5営業日以内(韓国時間)に担当者よりご返信いたします。
  2. 02

    秘密保持契約とデータ範囲の確定

    • NDA締結後、データ項目、保管期間、アクセス権限、外部持ち出しの可否を文書で定めます。
    • 知的財産および成果配分の条件は課題ごとに協議し、国家R&D課題と連携する場合は、当該協定の条件も併せて確認します。
  3. 03

    研究計画の共同作成

    • 問い、評価項目、統計解析計画、学習・検証データの分割基準を、開始前に合意します。統計解析計画書およびCRF・EDCの仕様は龍仁本社で作成します。
    • 人を対象とする研究にはIRB審査の手続きを含みます。
  4. 04

    実施と公開範囲の合意

    • AriBnCが担当する範囲:研究デザイン、生物統計、EDCの構築と運用、CRF設計。菌株を扱う実験はUNIST企業附設研究所で実施します。
    • 論文・発表の時期と公開可能なデータの範囲を契約書に明記します。

よくあるご質問

肝臓ウェルネスアプリは、いつ、どの国で提供されますか。

2026年6月にシステムの開発を完了し、AndroidおよびiOSアプリを準備中です。韓国・日本・東南アジアを対象地域としており、提供時期と順序は決まり次第お知らせします。

CRO業務とABCIの研究はどのように分けられていますか。

受託臨床案件で生じるお客様のデータは当該契約の目的にのみ使用し、ABCI課題のデータとは保存場所とアクセス権限を分けて管理します。

AIに関するお問い合わせ

大学・病院・企業・研究機関のご担当者向けのフォームです。

役職も併せてご記入ください。
大学の場合は学科・研究室までご記入ください。
未公開資料、個人識別情報、被験者データは添付しないでください。必要な場合は、秘密保持契約の締結後に別経路でお受けします。
公募方式で運営する大学研究支援プログラムは、本フォームではなく、公募要領でご案内する方法で受け付けます。応募の条件と手続きは、大学研究支援プログラムのご案内ページをご確認ください。